先日、株式会社白鵬主催のマイクロスコープ導入セミナーに参加しました。

昨年のセミナーがとても有意義であったため、今年は歯科衛生士さんと参加してきました。

マイクロスコープとは、歯科用顕微鏡のことで、治療部位を明るく、拡大して診ることが可能となります。

それによって、肉眼では見えないレベルの病変や、治療後の成果を確認することができ、治療の精度が上がります。

 

実はマイクロスコープとは覗いている歯科医師だけが見えているだけでは不十分なのです。

見えているものを患者さんにも見ていただき、治療を共有することが大切です。当院では大きなモニター画面に映し出して分かりやすくお伝えしています。

そして、デンタルスタッフも使用できるようになることも重要で、それが医院全体のスキルアップに繋がります。

 

例えば歯周病の治療においては、SRPという治療がよく行われますが、それは、歯周ポケット内に入り込んだ歯石や感染した組織を除去し、

根面を滑沢に仕上げる治療です。

歯周ポケット内は歯ブラシでは届かないので、専門的な治療によって悪いものを取り除く必要があります。

一般的には歯科衛生士がメインに行う治療となりますが、マイクロスコープを使うことによって、健康な歯肉を傷つけず病変部位のみを選択的に治療することが

可能となり、治療の効率化とより良い成果を得ることができます。

 

今回のセミナーでは、歯科医師と歯科衛生士が分かれて実習を行い、それぞれにとって必要な知識と基本的な手技を習得しました。

歯科医師と歯科衛生士とでは、一回の治療で診る範囲が異なるため、使い方も異なってきます。

 

歯科医師と歯科衛生士、それぞれ歯科治療において担う役割は異なりますが、目指すゴールは同じです。

今回学んだことを臨床に活かせるように、練習を積んでいきたいと思います。

 

下江優子

 

 

マイクロを使いこなす歯科衛生士=マイクロDHを目指して、練習に励んでおられます(^^)/