case 症例紹介
重度歯周病患者に対して歯周組織再生とインプラントを用いた全顎的治療
【患者の希望】
歯周病をきちんと治し、矯正治療は行わず奥歯でしっかり咬めるようになること
【治療内容】
右上:インプラント2本
右下6、左下6:歯周組織再生治療
左上2、右下3:挺出抜歯
右上4、右下3:ソケットプリザベーション
上下左右:フルジルコニア12本
【治療期間】 約3年強
【副作用】 歯周炎の再発、インプラント周囲炎の発症、ジルコニアの破折等
【治療費用】
インプラント1本:462,000円(上部構造代込み)
歯周組織再生治療:121,000円(材料代込み)
歯の挺出(単純):66,000円(装置代・調整等込み)
ソケットプリザベーション:66,000円(材料代込み)
フルジルコニア1本:110,000円
その他、必要性の高い仮歯等、上記以外にも自費治療費が必要となる場合あり
※画像の掲載に関し、ご本人様の同意を得ています。
※治療費は不定期に変動します
初診時 口腔内写真
初診時の口腔内写真です。
歯周病を治して奥歯で咬めるようになりたいとのご希望で来院されました。
初診時 パノラマ写真
全顎的に重度歯周病でかなり状態が悪く、奥歯は痛くて咬めない状態で来院されました。
治療後 パノラマ写真
保存不可能と判断した歯は抜歯しましたが、保存可能な歯は歯周組織再生治療で歯周病を治し、右上に関してはインプラントを用いてしっかり咬めるようにしています。
右下6の歯周組織再生治療
治療前:2020/04
治療後:2023/06
黄色の矢印で記したところを見ていただくと、骨が大きく再生していることが分かります。
左下6の歯周組織再生治療
治療前:2020/09
治療後:2023/06
黄色の矢印で記したところ、骨が大きく再生しています。
右下3の挺出抜歯とソケットプリザベーション
右下3は初診時から抜歯適応と判断した歯ですが、いきなり抜歯するのではなく、挺出装置を付けて根をゆっくりと引っ張り上げました。通常、抜歯をすると骨は吸収しますが、抜歯前に挺出をすることによって、元々なかった骨を造りながら、さらに抜歯時の骨吸収を軽減することができます。
それでもなお骨量は不十分なため抜歯時に骨を足しました。
これによって骨を大きく再生することができました。
治療後 口腔内写真
当患者さまは県外から来られています。
治療期間は長期(約3年)となりましたが、きちんと通院して下さったおかげで、非常に良く治っていることが分かります。
今後は、この状態をなるべく維持していくために、毎日のセルフケアと、定期的な歯科衛生士による口腔衛生管理が必要です。
資料の掲載にご了承頂きありがとうございます。