昨年5月に開業してからしばしば歯周組織再生治療(歯周病で破壊された骨等を再生させる手術法)を行ってきましたが、

リグロス®を用いてよく治った患者さんがおられましたので紹介します。この方は、福山市の開業医の先生が紹介して下さった方です。

 

リグロス®はリコンビナントのbFGF(主な作用は歯根膜中に存在する未分化間葉系幹細胞の増殖・分化を制御する)が主な成分であり、

大阪大学で古くから基礎研究が行われてきた背景があります。そして、一昨年度に保険導入された世界初の歯周組織再生剤(いわゆる薬)です。

保険導入されたということは、歯周病に悩まされている多くの患者さんに安心・安全な治療を安価で提供できるようになったということになります。

 

この治療には適応症(骨の吸収程度)がありますので、事前に歯周病の精密な検査が必要です。

禁忌症は、『本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、口腔内に悪性腫瘍のある患者又はその既往歴のある患者』となっており、

事前問診で既往歴を確認してからの使用となります。

 

以下が当院での治療前後の比較画像(デンタルX線画像)です。

初診画像

 

現在の画像

 

非常に良く治っていると思われますが、実際にはまだ歯周ポケットが残存しています。

このように重度に歯周組織が破壊されてしまった場合は、再生にも限界があり、定期的な口腔管理(クリーニング等)にて

再度状態が悪くならないようにしなければなりません。

 

歯周病で本当にお困りの方は、ぜひ一度ご相談下さい。正しく歯周病を診断し、様々な治療法や予防法を提案・提供させて頂きます。

画像を掲載することを快く承諾して下さったO様ありがとうございました。

 

院長 下江 正幸

 

 

下江歯科医院☺↓↓

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